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羽田からの米国便、なぜ今まで昼間発着してなかったの? [ニュース]

日米両政府は18日、羽田空港からの米国便を、現在の1日8便(往復)から12便に増やすことで合意しました。

このうち10便は、これまで認められていなかった昼間(午前6時~午後11時)の発着便となります。

今年10月下旬にも、ニューヨークなど米東海岸への路線が実現する見通しです。【朝日新聞より】



このニュースを見て、東京に住んでいない私は、


????


となりました。



「なぜ、羽田からアメリカへ昼間飛行機が飛んでなかったの???。」



という素朴な疑問が生じました。



5年間まとまらなかった交渉




詳しく書いてあったのは、東洋経済のこの記事でした。
【東洋経済】

少々こ難しく書いてありました(笑)



これによると、

2010年5月、羽田国際線の発着枠拡大が決まったことを受けて、10カ国31便の就航が決まった。米国に対しては、「調整は続いており、1日9便の範囲で合意したい」と、国交省の航空交渉室長は話す。」

「米国から日本に乗り入れているのはデルタ、ユナイテッド、アメリカン、ハワイアン航空の4社で、それぞれの思惑が交錯しており、米国当局もまとめきれていない」


という状態で5年経っていたようです。


どうやら、乗り入れるアメリカの航空会社の思惑が交錯していたみたいです。



「象徴的なのがデルタだ。同社は羽田の昼間帯の発着枠を、成田からの移管を想定して1社で20枠以上の獲得を要望しているという。」

「だが、今回は上限9枠で議論しており、デルタの主張は現実的ではない。このことが米国側の調整が難航している要因の一つ、と見る向きが多い。」



要するに、羽田は発着枠は9枠って言っているのに、デルタ航空は20枠くれと言っていたみたいです。




デルタ、ごねてましたね。



無理なのわかってて言ってましたね。




でも、なんで??



デルタのごねた訳




デルタ航空のごねた訳も東洋経済に書いてありました。

「デルタの主張には思惑がある。同社は成田に25枠という大きな発着枠を持ち、約800人の従業員やホテル、機内食工場などを抱えている。加えて、日米間だけでなく、中国やフィリピン、タイなど、日本と米国以外の第三国に飛べる「以遠権」を持つ。」



デルタは、成田中心に発着の展開をすでにかなり投資しているので、羽田の昼間発着は打撃になるのですね。




ここで、耳慣れない「以遠権」という言葉がでてきました。



これはデルタと2008年に合併した旧ノースウエスト航空が持っていた権利だそうです


成田を拠点にアジアのほかの国へ中継する権利を持っているというのです。デルタもユナイテッドも。


さきほどの東洋経済の記事に、詳しく書かれています。こ難しくね(笑)。



なるほど、それでごねてたんですね。



それも、どうやら終わったみたいです。



5年引っ張ったので…



デルタ航空は、ごねて5年引っ張っているので、その間、利益は生まれているはずです。

もちろん、それも計算してのことでしょう。


今まで、羽田を0時に発ち、サンフランシスコに現地時間の17時に着いたりするような、無理のある運航スケジュールだったようです。



利用者のことを無視した企業の利権争い、そのまんまだったのですね。


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タグ:羽田空港
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